山内薬局 無料漢方相談 山口県防府市

 山内薬局

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薬局の所在地

〒747-0034
山口県防府市天神2-5-5(天神商店街)
(英語表記 2-5-5-tenzin,houhu-shi, Yamaguchi-ken)

電話番号
0835-22-0764

漢方相談を中心の薬局ですが、中西結合(漢方+西洋医学)での病気の快復にお役に立てると思います。なので、体調等、何か気になることがあれば、お気軽にお尋ね下さい

現在、前の管理薬剤師から新しい管理薬剤師に(私)2016年6月に代わりました。
その流れで、昔のお客様が大多数なので、
もっと「私のお客様」がほしいなぁと思っているところです。
薬局自体は祖父の代からやっているので、
歴史は結構長いです。
以前は、ネットの活用がなされてなかったので、
この機会に是非活用していきたいと思っています。
このページも出来て日が浅いので、
こんな症状で困っているという事などあれば、
是非、コメントしていって下さい。
もうしばらくは手が空く時間があると思うので、
多少時間はかかるかもしれませんが、
お返事することができると思います。
知らないもの同士の方が、
客観的にご相談にのれるという面もあるのではないかと思います。
ネットだけだと心配な方は、お電話でも結構です。
他のお客様が来られて、
一旦話が中断せざるを得なくなることがあり得ますが、
キーボード入力するより、
話した方がふつう早いです。

営業時間 9:00~16:00
休日 日曜・祝日

ホームページアドレス  http://thegodwepraise.com/

防府駅から徒歩15分 駐車場あり
とめられなかったら、薬局の前にとめても特に問題ありません。
少し離れているけれど商店街の駐車場もあります。

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皆さんは漢方と聞くと、
どういったイメージをお持ちでしょうか?

ときどき、「なんでも治る」といったような
ありがたいお言葉をいただくことがありますが、
さすがになんでもという訳にはいきません。

しかし、結論から言えば

「漢方には対処法が何かしらある」

とは言えると思います。

西洋医学は200年ほどの歴史ですが、
漢方の歴史は具体的な書物が書かれてから2000年ほどあります。
何時が発祥かはなかなか難しい問題ですが、
ペニシリンが発見されたのは100年くらい前です。
ときどき、漢方は科学的ではないから信用できない
といった意見がありますが、
歴史は10倍程度あることにはなります。
ベルヌーイの大数の法則によると、
物事を部分的に見たときには発生する事象が偏ってるように見えても、
俯瞰的というかマクロ的だと、
試行結果は各事象の起きる本来の確率に
限りなく近づいていきます。

ところで、漢方の知識はあるけれど、
いわゆる西洋医学の知識は今一つといった薬剤師も多いと思います。

現在は逆で、西洋医学は詳しいけれど、
漢方はサッパリといった方(薬剤師に限りませんが)が大多数です。

私も大学教育の流れから、
漢方に本腰を入れて勉強を始める前は
「六君子湯は胃に良い」といったレベルでした。

さすがに今は、脾気虚を治療する四君子湯ベースに、
痰湿をさばく陳皮・半夏を加えたもので、
足して六君子湯…位の事はごく簡単な事になりました。

ちなみに、六君子湯は現在は8種類の生薬で構成されていますが、
加えられているのは大棗(ナツメ)、生姜なので
大勢には影響ないかなと思うところです。

そういうわけで、六君子湯は当然、乾かす作用をもっているので、
乾燥傾向の強い人には使えません。

というか、なんで使うのか理解できないというのが本音です。

血圧の低い人に降圧剤をなんで使わないかなんて言われても困ってしまいます。

水分の停滞があるから
乾かしてバランスを元通りにしようとしているに決まっているのですが、
知っていて渇いている方に使うのは
どういう意味なのだろうかと思います。

勉強不足で使っている方が大半なのは、幸いなのかどうなのか…。

でも、たまに、知っていて使うことも無くはありません。

吐き気なんかが強くてど~しても、
乾かす性質が有ってしまう半夏が使いたいというような場合です。

そういった時は、血や水を補う補陰薬を一緒に使って「中和」したりします。

高等テクニックというか非常手段というか、
表現はともかく必要なことはさせていただきます。

ところで、何事にも最初はあるものです。

先程書いたように、
自分だって「六君子湯は胃に良い」といったレベルの時期があったのですから…。

専門家ならその分野の事は全て網羅していなければならないというのは、
社会の基本的な要請だと思います。

私の都合は患者さんには何の関係もないですから。

しかし、なかなか「完全な人間」というものは存在しないものです。

極端に勉強していない人以外で、
自分は「何でも知っている」と言う人を私は見たことないです。

1つの薬を開発する事に生涯をかける人もいるのにそんなことはあり得ません。

でも、そういった方にそのあたりの事をあまり突っ込んで話を進めたりはしないですね。

論理的流れはとうに破綻しているので、
最終的には「わめきちらし」反応を起こさざるを得なくなるので
トラブルになるからです。

暖かく距離をとれば十分です。

私も知らないことは知りません。

知らないことは調べ、学ぶべきです。

イソップ童話のように「あのブドウは酸っぱい」的な事では、
問題は解決しませんから。
(キツネ 踏み台持ってきた方がいいと思う)

でも、病気などについて常識的な知識はちゃんともっていると思います。たぶん…。

関係ない宅建の資格とかも持っていたりします。

何としても改善するんだという熱意のある方には、
こちらも熱意で返したいと思っております。

話を戻して、「漢方には対処法が何かしらある」というのは何故かというと、
漢方は体質改善といわれる整体観を基本則として治療を行っているからです。

整体観とはよく体のバランスをとると表現されますが、
それでは抽象的過ぎて
よく分からないと思われるかもしれないので、
例をあげてご説明しようと思います。

「例えば、頭痛の場合。」

湿(水の停滞)による頭痛のタイプの方だと、
湿を除去する方剤で、頭痛を改善することができますが、
これだと、ずっと薬を飲み続けなくてはならないという事になります。

これで、一応改善が期待できるのですが、
現実に効果が無いということも当然起こりえます。

西洋薬も含めて、100%有効という薬は無いからです。

個人差は当然に発生します。

そういった時にどうするかと言えば、
いろいろとテクニックを駆使します。

例えば、薬効が上部に十分引き上げられていない疑いをもてば、
引き上げる生薬が入ったものを加えたり、
湿が問題の中心であっても
長い病気には瘀血(血の濁り)が必発するので
それが薬が効果を発揮できない要因であることを疑って
瘀血を取る活血剤を加えたり、
それでも駄目なら活血剤の上位クラスである
破血剤を載せたりすることも考えられます。

また、前額部(おでこですね)の頭痛が中心であれば
白芷(生薬です)を取り寄せて
別に飲んでもらったりすることもできます。

試行錯誤する機会を沢山与えてもらえるほど、
改善する可能性がどんどん上がっていくのは確かです。

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ちょっと話がずれますが、
良くなる方というのは良くなるべくして良くなっていくものだなぁ
と私はよく思います。
その方の持つ粘り強さや真剣が
自信を救っているのだと思います。

自分が良くしてやったなんて考えは
まさに傲慢です。
事に依ると、
その人が良くなる必然によって
私が出会わされているだけなのかもしれません。

話を戻しますと、ここでなぜ湿がたまるのか
といった状況をよくよくみると、
その人は気(エネルギーと思ってもらえればいいかと)が少なくて、
水を押す力が足りないので、
水が溜まっていくのだという事が
推測できたとします。

ならば、湿をさばく力と気を補う力を
併せ持った方剤(健脾散とか)に切り替えます。

さらに、水の捌きが十分行われれば、、
純粋に気虚のみを改善するものに切り替えていくことができます。

このように理由をたどって、
調整をくわえ、
病気を良くしていくことができます。

生まれつき胃腸(漢方で脾と捉えます)が弱かったりして、
完全に胃腸が普通の人と同じにならなかったとしても、
比較的少量の漢方薬で
根底部分の脾を維持することができるかと思います。

例えば(有名な)朝鮮人参を朝に飲むだけといった形です。

ここまでくれば、健康的にも、経済的にも、手間的にも、
負担はずいぶん楽になります。

なにかが起きるときには必ず理由があるので、
それを改善すればいいのです。

極端な話になりますが、すごい時間と労力とお金をかければ、
いきなり脾気虚の薬のみで良くすることもできなくはないです。

でも、これだと症状が良くなるまでかなりの時間を必要とするので、
ご本人さんはツライのではないかと思います。

なので、お勧めの方法ではありません。

でも、脾気の積立自体は、全くの無駄にはなりません。

具体的にどうしたら良いのかという事は
専門知識をだいぶ勉強しなくてはならないので、
どういった方向にしたいとか、優先順位をどうしたいのか、
といったご要望を是非おっしゃってください。

それを、具現化していくのが私たちのお仕事になるかと思います。

ここで、「情報の否対称性」という言葉があります。

買い手の方が売り手より
その商品の情報を少ししかもっていない事によって、
商品に関する情報を売り手からの説明に頼るしかないので、
買い手は商品を購入するまで
内容を完全には知ることができません。

これが、経済学でいう「情報の非対称性」です。

医療分野には専門知識という壁が有る上に、
「漢方」となると詳細な知識をもっている人間は
いよいよ限られるので、
なかなか納得のいく方法に巡り合う機会が訪れないと
いう事はよくあると思います。

十分にわかりやすく、

十分時間をかけた説明があれば、

十分「情報の非対称」が軽減できるんじゃないかなあと、

思うところです。

なので、色々と聞いてください。

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まずは、漢方相談でどんな質問をするのか、
書き込んでおこうかと思います。
そのまえに、当然のことですが、
ご相談によって知り得たお客様の情報は一切公表しない事、
個人情報の転用転載もしない事をお約束させていただきます。

というか、そもそも薬剤師には法的に守秘義務があります。

ところで、治療するためとはいえ、
沢山の質問をされると、なんで
こんなに根掘り葉掘り聞きだそうとするのだろうと
思う方もいるでしょう。

そう思うのは当然です。
まぁ…、嫌ですよね。
人間、自分の弱いところを
ペラペラと喋りたいとは思わないものです。

そこで、なんでそんなことを聞くのかという注釈を少々加えて、
説明していきたいと思います。
では、では…、

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「基本情報」

〇現在、最も悩んでいる症状
いわゆる主訴です。
発病の時期や状況、医師の診断名、治療中の方は
病気の経過と今までに行った治療について教えてください。
当然、必須の情報です。

〇現在、服用中の薬・健康食品
薬・健康食品などの名前になります。
例えば、血流を良くする薬などを飲んでいらっしゃると、
同じく血流を良くする活血剤といわれる生薬の
量を減らすなどの対処をすべきだからです。
また、単に活血するのではなく
田七人参の様に活血・止血の両方の効果を持つものを
使おうといった判断につながることもあります。
薬は薬剤師の専門分野なので、
薬の情報は非常に大きな手掛かりとなります。
お困りの症状それ自体が
現在飲まれている薬の副作用だという場合も
たまにあったりしますので…。

〇これまでにかかった主な病気
必須ですね。そういったリスクに配慮して薬を選ばないと…。

〇ご家族など、遺伝的に近い人の体質
特別な体質、特別なアレルギーがあれば、
それに該当しないようにと…
アレルギー等がおこるとマズイので。

〇お名前
ご来店の場合には必須ではありませんが、
お顔がわからない電話相談や家族ぐるみのご相談などは、
間違い防止のためにお聞き致します。

キッチリ、ある程度の時間をかけて
治療したいと思われる方は、
人間関係が円滑になるので
教えていただけると大変嬉しいです。

〇性別
やはり、来店の場合必須ではありません。

〇年齢
できるだけ、おしえて下さい。
正しいお薬の選択に、かなり影響します

〇身長・体重
やはり、ご来店の場合必須ではありませんが、
ダイエットのご相談や、心不全の既往などがある方は、
是非教えてください。
大体で結構です。
ちなみに、毎日およそ1.0kgほど体重が増える方は、
当店ではなく、先に心臓の専門医がいる病院に行かれてください。
かなり心不全が疑われます。

〇体温
いわゆる平熱でない方は必ず申し出てください。
また、平熱だけれども自分では熱くて(若しくは寒くて)
たまらないという方も是非お願いします。
これでどうして平熱?という方です。
他のパターンも考えられますが、
よくある陰虚もしくは陽虚の方ではないかと思われます。

〇血圧
普通、高血圧(降圧剤服用している:薬名)、
低血圧、最高血圧〇mmHg/最低血圧〇mmHgといったことです。
特に、補気剤の量に影響します。
高めの方は、少なめから、
低めの方は多めからといった方向になります。
しかしながら、血圧が高いからといって、
補気剤が全く使えないというわけではなく、
例えば、人参の代用品である党参は補気しながら、
血圧を下げることができます。

〇職業
可能な範囲でお答えください。
例えば、立ち仕事、営業で外回り、長時間パソコンを
使ってのお仕事、主婦などなど。
できれば、正確に。
こんな例があります。
湿熱がなぜかドンドン溜まっていく方が、
あるとき、「私の仕事はトンカツ屋」と一言。
………。
毎日、熱い油の前で
ずっとトンカツを揚げているという生活習慣はこの場合、
とても重要なファクター。
解表や祛風湿熱の方剤などを投入して、
外から入ってくる湿熱に対抗します。
治療のカギになりることがあるのです。

〇郵便番号・住所
必要時。

〇電話番号
ちゃんと連絡のつく電話番号をお願いします。
ごくごく、稀ですが、
製薬会社さんが不良品を流通させたといった類の報告があれば、
ご連絡させていただきます。
危ないので…。
他は、ご希望がない限り連絡しません。

〇電話相談を希望される方は、ご都合の良い日時をご記入ください。
相談受付時間:月~土曜日 9時~16時
どうしても、無理であれば他の時間も対応します。
真夜中などといった場合は駄目かもしれません。

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「舌」

〇舌質(舌本体)
漢方的にとっても大事なことです。
舌質の大きさ、形などについてです。
舌の周りに歯形が付いていることもあります。
これは、歯痕とよばれ、
舌のむくみがひどく歯に押し付けられて起こるものです。
歯痕は気虚の典型的舌象で、
歯のあとがつくということは、
舌がかなり柔らかい事を意味しています。
気が充実していれば、
舌はしっかりしていますので、
歯のあとはつきません。
しかも、少しの時間当たったくらいでは、歯のあとはつきませんので、
比較的長期間やわらかい舌が歯に当たっていたと思われます。
つまり、体調不良が続いていることになります。
歯痕は、胃腸機能が弱っているときによくみられます。
きっと、疲れもたまっているでしょう。
うつ病などの精神面も気になるところです。
漢方では思い煩えば脾を痛めると言われます。
逆もまた真なりで、脾を改善すれば、精神面も改善されてきます。
食事が美味しく食べられるという心理的側面もあるでしょうが、
脾の気を補っているので、気力もわいてくるのだろうなとも思います。

舌の色も重要情報なのですが、
色合いを言葉で評価するのは、
専門知識がないと細かくは難しいと思います。
なので、ご来局の方は是非見せてください。
勿論、大きさや形もチェックします。
特に女性の方で恥ずかしがられる方がいらっしゃいますが
ここはホントに重要なのでなんとかお願いします。

〇舌に苔が有るか無いか
ある場合は色。白い、黄色い、黒いなど。
大まかに述べますと、
苔の量が多い方は湿とよばれる水分停滞傾向があります。
無い方はその逆で、乾燥傾向となります。
しばしば、苔の掃除をする習慣のある方がいらっしゃいますが、
できたらそのままの「正しい状態」でお越しください。
ちなみに、つい掃除してしまったら、
必ず、そのときの状態をご申し出ください。

〇舌の裏の静脈の状態
ハッキリ見える、うっすら見える、全く見えない。
瘀血の指標になります。
血の濁り度合いですね。
濁っていると循環がよくないので、
静脈が怒張してきます。
どこかのドラマではありませんが、
「すべての事象には必ず理由がある」のです。

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「食生活について」

〇1日の食事の回数
1日に何回食事をとられるかということです。
特に脾気虚の重要な情報源です。

〇食欲
ある、ない、あるがあまり食べられない、
少し食べるとすぐに満腹になるといったことです。
例えば、胃陰虚だとお腹がすくけど食べたくない
といった特徴的な症状がよくあります。

〇食事は美味しいか
全般的な感じ方で、調理者、材料の問題は問いません。
(調理者と紛争をおこさないようご注意下さい)

〇アレルギーなどを起こす薬や食物
薬・食物の名前などです。
これに関わるものは使用しないようにします。
昔、漢方処方の大半に入っている甘草に
アレルギーがあるといった方がいて、
使える方剤の範囲が随分と限られまして、
頭を抱えたことがあったりします。
蕎麦アレルギーの方には蕎麦が駄目なように、
避けれるものは避けなければいけません。

〇アルコール量
何を1日に何ml位飲むかですね。(飲むのであれば)
言わずと知れた肝機能に関わります。
食欲、ストレスにも関係しますね。

〇タバコ
1日に約何本(吸うのであれば)
タバコは最近、敬遠されがちですが、
偏見に負けず、正直にお伝えください。
健康に良くないですが、吸う楽しみがあります。
しかし、その分の不利益があることは真実です。
勿論、肺系統に関わりがあります。
清肺などの方剤で緩和を試みることができます。

〇好き嫌い
飲食物の事です。
偏りが大きいと体質に影響が及びます。
例えば、甘いものは胃腸系(脾)への影響が大きいです。

〇水分摂取量
口渇などへの影響が考えられます。
口が乾くけれど、実際に飲むのか、飲まないのかといったことは、
粘膜乾燥なのか、実質的水分不足なのか
という問題に対して、
答を投げかけてくれることになります。
他にも、風邪などの発熱性の疾患で
これは白虎湯でしょ、
という決め手になったりもします。

〇冷たいものと温かいものの好み
冷え体質、熱体質の指標として参考になります。
熱体質の人は冷たいものを好む傾向にありますが、
冷え体質でも「コタツでアイス」といった
大のアイスクリーム好きの方もいらっしゃいますので、
舌や他の症状と合わせて考えないと、
違う方向に導かれてしまいます。
冷たいもの好きの人には、
目的とする効能が同じ漢方が沢山あっても
基本、冷やす方剤の中からチョイスすることになります。

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「体質」

〇体力
健康、気力がない、普通、やや弱い、やる気がない、
風邪をひきやすい、声に力がない、
疲れやすい、手足がだるい、身体が重だるい、
貧血気味などについてです。
気虚の重要情報。でも、「貧血気味」は血虚かな。
ちなみに、貧血=血虚ではありません。
けつ(血)という体を栄養している安定物質とでもいうか、
単に血液のことだけを指しているものではありません。
余談ですが、不眠の方はほぼ血虚ですね。
なぜなら、血虚だとエネルギーである気に対して
物質である血が相対的に少なくなるので、
見かけ上の興奮が起こりやすくなるからです。
勿論、こういった証の方の治療は興奮を抑えることではなく、
安定を強化する補血となります。

〇骨格
(本人来局時には不必要)
がっちり肥満型、ポッチャリ型、普通、痩せ型
などについての質問です。
主に胃腸機能(脾)に対しての
重要な情報源になります。
ちなみに、日本漢方では、
この体格を中心に
実と虚を決める傾向にありますが、
現代中医学ではそうではありません。
体にとって不必要なものが沢山ある状態が実、
必要なものが足りない状態が虚と言います。
例えば、健脾散を使うような
脾虚生痰(脾虚生湿ということも)の状態。
脾の機能が落ちると水分代謝機能も落ちるので、
それによって痰湿が溜まっています。
脾の機能が落ちているのが虚、
痰湿が溜まっているのが実となります。
この場合、水をさばく薬だけでもよくはなりますが、
根源である脾虚を治療しないと完治は望めません。
だから、両者を組み合わせるます。
しばしば、こういった両者をの性質を併せ持った方剤がなくて
2種類を飲んでいただくことが事がありますが、
別にいっぱい売りつけようとしているのではなく
そうしないと良くならないと思うからです。

〇頭痛・肩こり
頭が重い、頭痛がする、
首筋がこる、肩がこる、背中が痛む等についてです。
頭痛等の痛みは漢方で色々な状態を知るうえで重要です。
基本的に漢方では痛みを、
通じざれば即ち痛む(不通即痛)と捉えています。
(不栄則通というのもあります)
しばしば、痛むのは気のせいだとか年のせい、
はたまた精神的要因だとか言われますが、
それは科学ではないと思います。
事象には必ず理由があるのです。
もっと、突き詰めていけば、
確かにそこが「詰まっている」のが原因といえば原因ですが、
なんで詰まってしまったかという根本原因
治療するのがもっと重要と言えます。
仮に気滞血瘀頭痛なら、
単に頭痛の痛みを取るのが最も表面的治療で
痛みを起こしている血の濁りである血瘀を活血でとるのが中間くらいの治療、
そもそも血瘀を引き起こしている
気の滞りである気滞をとるのが本質的な治療部分という事になります。

〇口・唇・舌
口の中が乾燥する、冷たい飲み物がほしい、温かい飲み物がほしい、
少し潤せばよい、のどが渇く(渇くので実際に飲み物を飲む場合)、
口が苦い、舌に亀裂がある、舌が荒れる、などをお聞きします。
主に陰虚において重要な情報です。
水分不足が原因で水を飲むのですが、
漢方でいう水は単なる水ではないので、
水をいっぱい飲むだけでは補いきれないので、
水を補う補陰を行います。
地黄なんかが入ったものが有名です。
これによって、主訴でないドライアイやドライマウスも
ついでに治ったりすることがしばしばあります。

〇汗
特に暑くもないのに汗をよくかいたり、
寝汗をよくかいたりするといったことです。
前者を自汗といって気虚・陽虚の疑いが濃厚です。
日頃から汗をよく掻く上に、
動くといっそうひどくでるという特徴があります。
これは陽気が虚しているので、
体表の汗をきちんとおさえる(固摂)事ができないので起こります。
動くと気をもっと消耗するので、
よりいっそう汗がでます。
そして、後者を盗汗といいます。
血虚・陰虚の疑いが濃厚です。
悩み事が多かったり、緊張の連続だったりすると、
落ちついて眠れないので、体液もむやみに動かされ、
汗として漏れでてしまうからです。
普通、起きると直ぐに止まるのが特徴です。

〇睡眠
寝付きが悪い、眠りが浅い、夜中に目が覚めるといった症状です。
血虚・陰虚タイプの場合、エネルギーである陽気より、
安定をもたらす物質である陰血が足りないので
相対的エネルギー過剰状態となる事で、
眠りにくくなります。
当然、陽気の単純な過剰でも眠りにくくなります。
ちなみに、そういった時にはよく
「平肝潜陽」といった手法を用います。
過剰な陽を陰の中に潜り込ませるイメージです。
竜骨、牡蛎といった生薬が
日本ではよく用いられています。
これが入っているのが柴胡加竜骨牡蛎湯ですね。
医療用にもある有名処方、
因みに「加」の意味は
元の処方に生薬を追加したことを意味しています。

〇のど
腫れて痛い、ムズムズする、いがいがする、つまる感じ、
何かひっかかった感じ、ものが通りにくいなどです。
肺系統の情報が多く含まれています。
そういえば、日本では葛根湯が風邪でよく使われますが、
喉の痛みの程度がひどく、
寒気よりもはっきり熱感が強いタイプの風邪には
温性の葛根湯ではなく、
寒性の銀翹散などを使います。
葛根湯で必ず悪化するわけではありませんが、
体のバランスを崩しながら治すより、
整えながら治すほうが安全性も効果も
高くなります。

〇鼻
つまる(右・左・両方)、鼻汁が多い、濃い鼻汁が出る、
薄い鼻汁が出る、鼻血が出る、臭いがわからない等の症状です。
やはり、肺系統の情報が多いです。
粘液(鼻水ともいう)で痰湿の量も推し量ることができます。
鼻血は熱の存在が疑われるることが多いですし、
臭いがわからないのは
慢性副鼻腔炎によるものが多いように思います。

〇耳
耳鳴りがする、耳が遠くなった、耳垂れが分泌する
といった症状についてお聞きします。
耳鳴り・耳が遠いといった症状は基本的には補腎を行います。
また、肝陽上亢や肝火上炎のタイプも結構いらっしゃるので、
肝の制御もよく行います。
耳垂れも肝腎を考慮しますが、
風熱型の比較的病位の浅い方もいらっしゃいます。

〇精神素因
神経質、不安感がつよい、驚きやすい、怒りやすい、
潔癖症、イライラする、気分が沈む、
不眠、夢をよくみる、
ストレスを感じるなどの心の状態です。
それらの思い当たる原因が分かれば、
そちらもお話下さい。
この辺り、漢方という選択肢があるという事は、
ありがたいなぁと思います。
ストレスだから、気にしなくていい
などの対応をされてします事が
けっこうあるのではないでしょうか。
あと、向精神薬等の副作用がとても不愉快であったり、
そのせいで薬がつかえなくて効果不十分であったり、
精神科にかかるのは抵抗があったりと、
必要とされている方が
かなりいるのではないかと思います。
漢方では基本的に
体と心の両方を治療するので、
どちらかが効果不十分であっても、
とりあえず、片方は良くなったということも
しばしばあります。

〇のぼせ
のぼせがある、時々のぼせる、のぼせと汗が同時にある
などの症状についてお聞きします。
耳鳴りの時と同様に肝陽上亢や肝火上炎のタイプがあります。
両者には勿論違いがあるのですが、
人体の上部に炎症傾向とでもいう
熱が発生しているという部分は共通しています。
この熱を如何に制御していくかが、
治療の争点の一つになります。
他に多いのは腎虚ですね。
しばしば、耳鳴りとのぼせで同じ薬を使うことがあります。
このあたりが興味深いところでもあります。
例えば、竜胆瀉肝湯です。
ストレスや怒りが原因で肝気鬱結が生じ、
鬱結した肝気が熱化して、上逆するものに使います。
そういえば、中国の竜胆瀉肝湯と日本の竜胆瀉肝湯は同じではなく、
中国の竜胆瀉肝湯には柴胡が入っているのに対して
日本の竜胆瀉肝湯には柴胡が入っていません。
肝に作用させるために重要な生薬なので、
日本のモノに柴胡の入った処方を組み合わせるのも
1つの手立てになるかもしれません。
シンプルに柴胡末を一緒に飲むの方法もあると思います。
ちなみに、煎じるとあんまりおいしくないです。
ついでに言えば、柴胡の疏肝解鬱の作用を強めるには、
酢炙のものがよいとされます。
いわゆる、酢を加えて熱をかけたものです。

〇冷え性
全身に冷えを感じるとか部分的に冷えを感じるなどについてお聞きします。
その冷える場所も。
冷えは、大きく実寒と虚寒とに分けられます。
実寒は寒邪なんかが外側から入ってくるもの、
虚寒は、陽虚なんかで内側を温める力が足りないものをいいます。
つまり、冷え以外の条件が全て普通であるならば、
実寒は必要ない寒邪が付いているのだから排除する方剤を、
虚寒は必要なエネルギーが足りていないのだから補充する方剤を用います。
同じ症状でも、全く逆ベクトルの方法となります。
こういうのを同病異治といいます。
ちなみに、先ののぼせのところに書いたようなのを異病同治といいます。

〇動悸
動悸を感じる(いつ、どのあたりで)
これは問題点心臓が含まれているのは当然の事ですが、
他の要素もかなり含まれています。
例えば、お腹で動悸を感じるという方。
「お腹に心臓ない」というご意見があると思いますが、
そういった方も現にいらっしゃいます。
別におかしくはなくて、しばしばある証の一つです。
桂枝加竜骨牡蛎湯なんかを使います。
でも、まあ、普通は心臓のあたりでするものです。
養心安神や重鎮安神薬の入った処方が活躍します。
例えば天王補心丹です。

〇便
常に快便、便秘症(何日に1回位)、
便の状態(硬い・普通・水様・泥状・血が混じる・粘液が多い)、排便後スッキリしない、
下痢しやすい、下痢と便秘を交互に繰り返す、便が細い、便は黒っぽい等々。
便秘には当然下剤を使う事を考えますが、
それだと一時的には効果があるでしょうが、
なんで便秘なのかという部分を改善していかないと問題解決にはならないわけです。
とくに、水分全般が少ない(陰虚)とか、
腸を動かすエネルギー不足(気虚)の人にひたすら対症療法を続けていけば、
虚が虚を生むに決まっているので、
それぞれ補陰・補気してまずは下剤が減らせるように持っていきたいところです。
最終的に下剤無しとなることを目指します。

〇尿
尿が近い、排尿後も残った感じ、排尿時痛む、尿が濁る、
尿の回数(起床時から寝るまで1日何回位)、尿中の尿の回数(何回位)、
1回の尿量は(多い・普通・少ない)、
尿糖が出ている、蛋白が出ている、血尿があるなどについてお聞きします。
ちなみに、平均的な成人の尿の回数は、昼5回、夜0~1回です。
個人差が当然あります。
例えば、尿の回数が多い腎陽虚の方だと
八味地黄丸なんかを使って見る方が多いと思いますが、
八味地黄丸の構成生薬には厳密にいうと補陽薬が入っていないので、
効果がでないといったことも多いのではないかと思います。
そのときは、ちゃんとした補陽薬の入った参馬補腎丸を使う方法もありますし、
飲んでいてある程度は良くなっているとか、安く済ませたいとかであれば、
補陽の生薬単独をお茶として追加で飲むといった方法もあるかと思います。

〇胃

胃が丈夫かどうか(良好・普通・弱い)、胃痛がある、空腹時痛む、
食後痛む、胃がつかえる、胃が張る、
胃部に振水音、胸やけ、吐き気などがあるかどうか。
ここで、胃部に浸水音というのが書いてありますが、
それって何の意味なのかと思われる人もいるでしょう。
体を動かしたりすると胃がチャポチャポするというものです。
よくわからなければ手をあててゆすってみると
分かりやすいかもしれません。
これを胃内停水と呼びます。
最初の「例えば、頭痛の場合」で書いたように
胃腸系機能低下である脾気虚は
湿とよばれる水分停滞をよく引き起こします。
こう説明したあとならば、
胃内停水が意味していることは直ぐにお分かりになると思います。
そう、脾気虚があることが濃厚です。
胃なので胃腸系の問題に対する問いかけなのは明らかですが、
「例えば、頭痛の場合」で出てきている通り、
頭痛の治療にも大きな影響を与える場合がある訳です。

〇お腹
張る、ガスがよくでる、お腹がグルグル鳴る、
疲れると痛む、冷えると痛む、下腹が痛む等の症状です。
お腹が張る、いわゆる膨満感は、漢方では「腹部気滞」と言い、
腹部の「気の流れ」が悪くなっている事を意味しています。
ガスがよくでるのも同様です。
また、お腹がグルグル鳴るのは湿の存在が疑われるところです。
場合によっては、脾気虚や肝脾不和などもあり得ます。

〇むくみ
むくみがある(顔・まぶた・手・足・全身など)があるかどうかや、
それが起こるのはどんな時かなどについてお聞きします。
むくみも先程の湿の可能性も考えますが、
水分全般の代謝障を考えさせられるものです。
私のブログにも書きましたが、実に様々な内容があります。
せっかくなので、そこでは書かなかった
猪苓湯について書いておこうと思います。
利水剤に五苓散というのがありますが、
猪苓湯と五苓散は利水するという点は同じですが、
猪苓湯は寒性、五苓散は温性の方剤です。
寒熱が反対なので、猪苓湯を寒の方に使うことは普通しません。
そして、猪苓湯には
阿膠という補血作用のある生薬が入っているので、
五苓散に比べ、長期の服用が可能ですが、
五苓散の方はそういったものは入っていないので
長期の服用には向きません。
やり過ぎるとカラカラになってしまうんですね。

〇関節
手の関節が痛む、足の関節が痛む、腰が痛む(左・右・両側)、
その他どちらかが痛むといったことになります。
ここで、右利きの方が左の腰だけが痛むという場合は、
ちょっと注意が必要です。
なぜなら、単に両側が痛いか、
右利きなのでよく使うから右側が痛いというのが、
自然なはずです。
では、なぜ左側が痛いのか、
不自然なことが起きるときには必ず理由があるものです。
気になるのは腎臓、膵臓などの内臓の疾患です。
まずは、この可能性を病院で診てもらって、
除外しておくことが必要だと思います。
左利きの人の場合はその逆になります。
ブログの「ウドの大役」に
関節痛の事を書いておきましたので、
良かったら読んでみて下さい。

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〇皮膚
(見せられれば見せてください)
普通、ツヤがない、脂ぎっている、カサカサしている、荒れ性、
吹き出物が出やすい、青アザができやすいなどで、
それぞれどこがそうなっているかです。
特に長期の皮膚トラブルは
腸の問題が関与していることが多いです。
よく言われることですが、腸の中は体外です。
人間の体を竹輪に例えれば、
口とオシリまでが
「竹輪の穴」という事になります。
その、境界である粘膜に
穴(のようなもの?)があいて、
異物が入ってくると当然拒絶反応がおきます。
それが血流にのって体中にバラまかれるので、
皮膚にも炎症なんかがおきます。
普通、その流れの一部にすぎない
皮膚問題だけを解決しようとしても
解決しません。
特にまずいのは、
アルコールや油ものをとる習慣です。
傷にそんなものをかけた結果を想像するのに、
専門知識は不必要です。
かけるのは治った後にしましょう。

〇顔色
血色がよい、血色が悪い、ツヤがある、ツヤがない、赤みを帯びる、
青白い、白い、黄色い、浅黒い、目の下にクマができやすいなどです。
本人来局時には基本不必要ですが、
午後になると頬が赤くなるといった、
期間限定なものは申し出てください。